論文の探し方

どこを探すか

論文を検索する場合,一般の検索エンジンを使用すると論文以外のニュース記事やブログなどが多くヒットする場合があります.論文を探す場合には論文用の検索サイトを使用する方が良いでしょう.

汎用の検索サイト

学会の検索サイト

なにを探すか

資料を探す場合には,「論文」を探すようにしましょう.雑誌やWeb媒体,ブログの紹介記事などは,研究のための調査対象としてはあまり適切ではありません.手っ取り早く概要を掴むためにこういった資料を活用することは問題ありませんが,それはあくまでも論文を読むための準備運動であって,研究ミーティングで紹介したり修論等で参照する目的には使えないと思ってください.

論文の種類

論文にも種類があります.もっとも信頼性が高いのは論文誌に掲載されているものです(狭義の論文はこれを指します).論文誌には,「情報処理学会論文誌」,「電子情報通信学会論文誌」,「IEEE Journal/Transaction」,「ACM Journal」などがあります.

次に,メジャーな学会が主催する国際会議の予稿集(proceedings)があります.

これらの信頼性が高いのは,通常複数の査読者によって内容が査読されているためです.

他に,研究会報告と呼ばれるタイプのものがあります.これは査読がないので,玉石混淆と言って良いでしょう.限りなく論文誌掲載論文に近いクオリティのものもあれば,そうでないものもあります.

また,全国大会報告集というのがありますが,これは,査読がない上にページ数が少ないので,あまり参考にはならないかもしれません.

論文の言語

論文を探す場合,英語の論文を忌避してはいけません.最初は日本語の論文から入る場合でも,英語の論文に目を通すことは必須です.